【SideM自由研究】葛之葉雨彦さんとヒトガタくん
去る7/31。
プロデューサーさん、「水鏡を彩る大輪ガシャ」が開催中ですよ!
— アイドルマスター SideM公式 (@SideM_official) 2020年8月3日
今回は「葛之葉 雨彦」さん、「古論 クリス」さん、「牙崎 漣」くんのお仕事前の様子をお見せしますね!
朝顔が綺麗ですね。朝顔の鉢を見ていると、夏休みって感じがしませんか?https://t.co/spmNeUCUSw #SideM #エムマス pic.twitter.com/c2UaQoLinY
雨彦Pわたし「あれ?ヒトガタくんがいない?」
ヒトガタくんというのは恒常衣装…つまりツナギの雨彦がつけている首飾りにいるかわいい顔のついたヒトガタのことである。この呼称は一応非公式だ。
なんとなくいつもいるなあと思っていたら今回珍しく姿が見当たらなかったわけだが、
「そもそも最初の方とかもいない時あった気がするしそんなに気にすることではないのでは?」という私と「いやでもポケットから顔出してたくらいだからいないのには意味あるんじゃない?」という私が頭の中で戦争を始めたので、ちょうど夏休みに入った事もあり自由研究として調査してみることにした。
結論から先に書くと、
今回雨彦のカードにヒトガタくんが見えなかったことには、何らかの意味がある。
その意味ははっきりわからないけど、アニバを超えた雨彦の次の課題なのかもしれない。
という事だった。
※色々資料画像揃えたけど結局いつもの妄言です
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1.デビュー~2018冬までのカード
デビューは恒常R【謎めく掃除屋】から、2018冬【熱血のリーズナー】までのカードを見てみよう。
カードの情報をカード名・レアリティ・雨彦の服装パターンに分けて表にした。
基本的に私服時の情報を集めたいので、仕事姿になるチェンジ後は含まない。
雨彦の服装パターンについて、ぱっと浮かばない人向けに言うとこんな感じ。
④は例外パターンなので記載していない。
カード画像の一部を拝借して、ヒトガタくんがいるところをピックアップした。
(それにしてもこの人胸見えすぎじゃない?)
パターンはおおよそ3つだった。
②の上着を着用しているカードにはヒトガタくんは見当たらないが、この後出てくる【小指に込めた気持ち】にて、上着の下が恒常のツナギであり、ヒトガタくんも定位置にいる事がわかっている。
同じ服装なら同じ位置にいる、と仮定すると上記表のカード全てにおいてヒトガタくんは雨彦の胸元にいる事になる。
服装パターンをまとめてもわかるのだが、この人ツナギ以外のズボンを一切見せてくれていない。例外パターンの乗馬は借り物で私物ではないため、本当に上半身しか変化がない。
2.2018夏~2020夏までのカード
2018年夏、【引き寄せる夏】…を一旦飛ばして、その次になる【秋夜の音楽祭】を単体で見てみよう。
雨彦がいつもの首飾りをしていない。
…と思ったら、名前の下の方、赤丸のあたりに何かある。
これはアイドルファイル、つまり立ち絵でしか確認できないのだがここにヒトガタくんがいる。ポケットに仕舞っているのだ。持っている人は是非確認してほしい。
ここで雨彦が首飾りをポケットに仕舞った理由は明示されていないが、十中八九ドラムの練習中だからだろう。
単純に邪魔をしてしまうからとか、収録時にアクセサリの擦れる音が入らないようにとか色々あるだろうけど、とりあえず必然の理由がある。
これだけ見ると別に大した話ではないのだが、この【秋夜の音楽祭】以降、「ヒトガタくんが胸元にいない」「カード絵では確認できない」ケースが増えてくる。
当該時期の服装パターンは下記。
上着のパターンについては今回の話にあまり縁がなかったので、②以外は省略している。
以上を踏まえて、先ほどの表と同じものを作る。
ヒトガタくんの有無についてと、位置についての項目を追加して作成した表が下記。
オフショットのチェンジ後も一応私服なので例外的にカウントしている。
ヒトガタくんピックアップしたのが下記。
アニバ(【信頼を背に】)前まで見てもヒトガタくんが胸元にいるケースが明らかに減少している。カードごとに見ればわかるのだがこれには大体カードから推し量れる理由がある。食事の時でクリームの海に溺れたら大変とか。
【信頼を背に】以降、雨彦はヒトガタくんがついているものではない、別の首飾りを下げていることが増えた。しかし首飾りとして使用していないにも関わらずヒトガタくんの方も持ち歩き、ほぼ毎回ポケットから顔を覗かせている。随分不可思議な挙動だ。
ヒトガタくんに関して言えばカードで顔が見えないケースも増えた。
上の図だと△がついているカードについてはカード絵では名前に隠れて見えていなかったり何故かカード部分からは見切れていたりして、アイドルファイルの立ち絵でのみ顔を見る事ができる。 最近では逆パターンもあった。でもそこを含めるとほぼ途切れることなくヒトガタくんはいる、と言える。
反例を見てみよう。
・冬の季節に実装されたカードにある上着姿。これは表1で言ったとおり中にヒトガタくんがいるので除外。
・18年夏に実装された【引き寄せる夏】。これはチェンジ前が水着でいつもの私服ではない。
同イベントの雨彦雑誌にて③の夏装備に首飾りもしてきているのが見えているので、これは例外扱いしてもいいだろう。
・恒常SR【取り除く不浄】については構図の関係で見えていないが、①のツナギなので胸元にいると推察できる。
つまり表を直すとこうなる。
この事から、メタ的な視点にはなるが一つ推測ができる。
カードデザインの際「私服なら必ずヒトガタくんがいるように」という指定がある。
3.それで?
その上で最後に残った「?」のカードを見てみよう。
最新SR【澄んだ花火を見つめて】である。
やっぱりヒトガタくんが見えない。
ひとまず先ほどの情報を元に推測してみよう。
ヒトガタくんが定位置(胸元)にいない場合のパターンは現段階で確認できる限り2種類。
①ポケットに入っている
②右手に巻かれている
このうち②については、見えている右手に巻かれていないので可能性としては消えることになる。
①についてはカード絵から左には入っておらず(名前で隠れているが立ち絵で確認できる)、右ポケットは構図からして見えないので判断できない。
つまり、「持ってきているなら」右ポケットに入っている可能性が高い。
でも、持ってきているかはともかく、「見えていない」。
雨彦がデビューしてからのカードでヒトガタくんは例外事象を除いて必ずどこかにいる。
これが(メタ的な視点として)「必ず出す指定」になっているのだとしたら、カードの構図を右ポケットが見えるものにするはず。
あえて左側からカメラを回し、更にSRで「直立した絵ではない」=腰にいるヒトガタくんの有無を巧妙に隠す構図にしているのは、
これまでの話を総合すると
「意図的に、ヒトガタくんの有無をわからなくしている」のではないだろうか。
ヒトガタくんを集めた図をもう一度見てほしいのだが、ここ最近のカードがあまり定位置(胸元)におらず、むしろポケットが定位置になりつつある。その上ポケットから見える面積も心なしか小さくなっている。
雨彦の私服についてはアニバ後に大幅な変化が起きていて、アヤカシ清掃社のツナギを着ていないケースまで出てきた。
逆に言えばツナギを着ている機会は初期から見ると減っている。初期がほぼ100%だったから目覚ましい変化だ。
ここからは根拠の薄い推論になるのだが、
ヒトガタくんは雨彦の「掃除屋」としての意識の象徴なのではないだろうか。
ツナギを着ていればもちろんそれこそが最も強い象徴になっただろうが、ツナギを脱いで、別の首飾りを付けてなお顔を覗かせているのはやはり雨彦の中で譲れないものとしての現れではないかと。
そのヒトガタくんが段々と主張を弱めていって、今回ついに見えなくなった。
「これからも掃除を続けるとしよう、『アイドルとして』」と言ってくれたアニバからちょうど一年。
ツナギを脱ぐ機会も増えたなら、「掃除」が無い日も増えているのだろう。
アイドルとしての意識が日に日に高くなり続ける中で、生業として背負い続けてきた掃除屋としての意識とどう折り合いをつけていくのか。
次の課題はもしかしたら、そこなのかもしれない。
【エージェント】の信頼度MAXで言っていた「お前さんにもまだ言っていない事」も、もしかしたら…
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余談:【秋夜の音楽祭】について
これはイベント当時一切わからなかった話なのだが、【秋夜の音楽祭】周辺は実に巧妙に雨彦の変化をぼかしている。
本来であればわりと事象として注目されるべきだった「首飾りを外してポケットに入れた」アクションを、その前にイレギュラーである水着を置いた事により「まあそういう事もあるか」とぼかしてきたのだ。その後をまとめてみれば結局ここが起点になっていたのに。
さらに、上では書かなかったが、【秋夜の音楽祭】のヒトガタくんは他カードと異なる点がある。顔が完全に見えないのだ。
拙ブログで出した記事「葛之葉雨彦は問題児である」で提示した推論に、
このイベントが「自分はどうあるべきか?」と初めて雨彦が迷いだしたタイミングではないかというのがあったのだが、ヒトガタくんがいるにもかかわらず顔が唯一窺えないというのも、今にして思えば雨彦の迷いの暗示であったのではないだろうか。
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…まあ、くどくど並べてきましたが
せっかく調べたからってことで話半分に聞いていただけたらなと…
(急に弱腰になるオタク)
アニバを超えてなお雨彦にはまだ問題が残っているし、これからも目が離せないなと思ったPの自由研究でした。おわり。